アーユスとは

アーユスの概念は古代インドにおいて編み出された、サンスクリット語で生命の意味を指す言葉です。アーユスの概念を生み出した古代インドにおいては、同じくサンスクリット語で知識を意味するヴェーダと呼ばれる世界観が信じられており、アーユスもその中に語られる概念です。ヴェーダの世界観において、森羅万象を指す「宇宙」は、創造と維持と破壊を繰り返すものと考えられており、そうした宇宙の活動の中に、人々は生き、またあらゆる事物も宇宙の活動により現れるものと捉えられていました。なので、ヴェーダには、あらゆるものを固定的でなくうつり変わるものとして捉える観念があります。全てのものは、生滅を繰り返す万物流転の中で現れてくるのです。ヴェーダの根本にはそうした観念があるのですが、ヴェーダはまた、変わらない不変の存在も想定しています。それが、プルシャと言われるもので、変わりゆく事象とは異なり、不変の存在そのものとして定義されます。また、プルシャは不変として、変わりゆく万物を内包する静的なものとされています。プルシャが静の面をもって世界を内包するのに対して、動的な面をもって世界を創造するものが、プラーナです。プラーナは世界を創造するエネルギーであり、「宇宙」をあらしめる要素の一つです。

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